空手道 市川道場 ニュースレポート

2009年 春季審査会

2009/3/20<金・春分の日>「桜井道場」


▼午後の部 審査会スタート!                                       
<午前の部>
 3月20日春分の日。今にも雨が降り出しそうな曇空の下、市川道場春季審査会が実施されました。
総勢120名、午前の部には白帯・オレンジ帯の少年部約60名が気合の入った表情で道場へ集まり、準備体操をしっかり行なって本番に備えていました。保護者の方々も見学される中、今日が初審査になる白帯の子達も多くいて緊張感が漂っていましたが、市川雅也師範より
「いつもの稽古通り、緊張せず取り組んでください。午前の部では厳しく審査しませんが覇気を持って頑張りましょう。」
とご挨拶頂き、午前の部がスタートしました。上級になる茶帯の先輩達が前で号令・説明を行ないながらの基本・移動の審査、硬い動きがとれいつもの調子が出てきたところで柔軟、補強の審査。腕立て、腹筋、背筋、ジャンピングスクワットを正確に各20本行いほとんどの子が最後までやりきりました。その後一人づつ二段蹴りを行い、自分の背よりも高いミットを目掛けてジャンプしていきました。一回目で当たらずとも再度挑戦、周囲からの応援を背にバチンッ!と蹴りが当たったときには皆から惜しみない拍手が送られていました。
 最後にサポータをつけての組手を行い、市川師範より「今日は審査会ですので力の差があるところは加減して行なってください。しかし皆さんこれから大きくなるにつれて自分の力で何とかしなければならない場面が増えてきます、しんどくなっても顔に出さないよう、逆に前へ出るぐらいの気持ちで頑張ってください。」とご指導頂き、自分よりも体の大きい相手、強い相手にも全力で立ち向かい、受審者全員が最後まで諦めずに闘い抜きました。
 思いどうりに出来た子、うまくいかなかった子とそれぞれでしたが最後までやり遂げた事で皆の表情には安堵と充実感が。それに応えるかのように道場の外では曇が開け、青空が顔を覗かせていました。
<午後の部>
 午後1時より、青帯以上の少年部と一般部全員が集まり午後の部の審査会が始まりました。
「午前中は初級クラスの子達が大変よく頑張ってくれていましたので道場の空気がとても澄んでいます。上級のクラスは厳しい審査になりますがこれを励みに頑張ってください。」
 と市川師範のご挨拶で午後の部がスタートしました。基本・移動・補強と項目は午前とあまり変わりませんでしてたが、その内容・質が違いました。
 「覇気が感じられてとても良いです。」と度々師範が言われるほど一人ひとりのやる気が感じられ、突き一本、気合一つをとっても上級クラスとしての実力・意思の強さが伺えました。全体的に姿勢もよく、例えば話を聞く姿勢であったり、整列する時の機敏な動きなど全てにおいてが「審査」であるという事を皆重々に心得ているようでした。補強の後は二段蹴り、飛び後ろ回し蹴りが行なわれ、補強で体が重いのにもかかわらず、周りの声援と何としても合格という思いからか次々に見事な蹴り技を披露していきました。中には<ミットではなく天井目掛けて!>というぐらい豪快にミットを蹴り上げ、周りから歓声が上がる場面もありました。
 ジャンプの後は型の審査。それぞれの級で決められた型を順に行なっていき、最後の無号令の型では全員呼吸を合わせて動いていきました。市川師範より「私も経験ありますが、組手で倒される時というのは大体が一人よがりな組手をしている時です。相手の呼吸をよく読んで動けるよう意識して型を行なってください。」とお話があり段々と皆の動きが一つになっていました。
 最後の組手稽古では、さすがは上級クラス。メンタル面、力強さ、多彩な技、更には先ほどの型で学んだことを思い出し、相手の動きをよんで一つ上をいく組手。一般部になると更に迫力が増し、技がヒットする音が道場内に響き渡っておりました。最後に一級を目指す矢倉二級による5人組手が行なわれ、苦しい後半戦も稽古で培った気持ちの強さを武器に最後まで闘い抜きました。
 整列後、「スポーツにおいて全盛期といわれるのは10代後半から20代前半といわれますが、人生における全盛期というのは一般的に40歳を過ぎてからと言われています。皆さんの時代が来た時に必要とされるよう、又リーダーシップを発揮できるよう、試合に勝つ事だけでなく心の鍛錬も怠らないようにして下さい。本日は受審者の皆さん、保護者の方々、お疲れ様でした!」
とご挨拶頂き、朝から6時間近くに及ぶ審査会は無事に終了しました。
 今回は特に一人ひとりの審査にかける意気込みが感じられ、又、周りの保護者の方たちも姿勢正しく見学して頂き大変良い審査になりました。次回審査は夏の合宿で行なわれる予定ですので、それに向けて課題を克服できるよう日頃の稽古から審査だと思って全力で取り組みましょう。皆さん本当にお疲れ様でした!
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