空手道 市川道場 ニュースレポート

第二回 市川道場錬成大会

2009/6/14<日>「やまと郡山城ホール 武道場」


第二回市川道場錬成大会 結果          ★は大会二連覇
優勝 準優勝 3位 4位
幼年の部 椎木 汰一(大宮) 田渕 裕梨(香芝) 吉川 樹稀(広陵) 坂本 梨緒(広陵)
小学1年生の部 宮嶋 岳(大宮)★ 柏本 昂輝(大宮) 堀木 杏夏(大宮) 望月 龍穏(大宮)
小学2年生の部 中西 大耀(大宮) 寺戸 奏翔(広陵) 鳥井 祥(大宮) 内藤 陸歩(大宮)
小学3年生の部 岡田 仁(広陵)★ 坂井 竜也(大宮) 富本 光輝(大宮) 岡室 実佑(大宮)
小学4年生の部 寺島 想(武南空手) 柏本 優希人(大宮) 米山 元章(大宮) 木村 和人(大宮)
小学5年生の部 青木 寿太(広陵)★ 田中 亮(広陵) 瀧本 彩夏(大宮) 木地平 有(香芝)
小学6年生の部 寺島 輝(武南空手) 田尻 零旺(大宮) 中西 亮祐(大宮) 藤井 麻祐子(大宮)
中学生男子の部 宮本 明希也(大宮) 西村 孝大朗(大宮) 前田 凌(大宮) 米山 博貴(大宮)
一般の部 石黒 誠璽(大宮) 増田 崇裕(大宮) 満田 稔憲(大宮) 森井 澄(大宮)
 6月14日快晴―。
 やまと郡山ホール武道場にて第二回市川道場錬成大会が開催され、朝から会場内は道場生や応援に駆けつけた保護者の方々で一杯になっていました。今大会は多数一般道場生の方々がスタッフとして参加され、あちこち準備や確認で大忙し。それに輪をかけるように受付を済ませた選手がウォーミングを始めて会場内には熱気が立ち込めていました。
 やがて2F会場にて整列。緊張した選手達の表情に反応するかのように周囲が静寂に包まれ、開会式が始まりました。市川雅也師範より
「勝負においては勝つ事が全てですが、稽古の一環としてお互い尊重して全力を尽くす。是非とも皆さんにはこれを頑張ってもらいたいと思います。熱戦を期待しています!」
 とご挨拶いただき、ご来賓の幾田邦夫市議会議員、大会ドクターである山本先生(山本鍼灸整骨院院長)からもご挨拶頂いた後、一般部による気迫溢れる選手宣誓。
「我々選手一同は、武道空手道精神にのっとり、正々堂々戦う事を誓います!」
 選手は退場し、1回戦の準備へ―。いよいよ戦いの火蓋は切って落とされました。
 「正面に礼!主審に礼!お互いに礼!構えて…」   「はじめッ!!」
 窓を全開、大型扇風機、送風機も設置し少し熱さが和らいだところで初陣の太鼓が鳴り響きました。Aコートでは一般の部、Bコートでは中学生男子の熱戦が展開され、拳、足で打ち合う音と周囲からの声援が会場内に響きわたっていました。「頑張れー!」「練習を思い出せー!」「気持ちで負けるなー!」同じ道場、共に練習をしてきた仲間達は自分の事のように仲間を応援します。皆気持ちを一つに、身近な目標としてこの大会に標準を定め稽古してきたのでしょう。幼年の部にエントリーした選手達も小さな体をめいいっぱい使って突き蹴りを出し、緊張から泣き出してしまう子も気合を入れて前に前に―。多くの選手達が一試合一試合を勝って行くごとに自信をつけ調子も上がっていくようでした。
 今大会は第一回大会を超える110名近くの選手が参加し、中には出場人数が多く激戦区となる階級もありました。暑さで厳しい戦いが予想される中、思った以上に良い動きで勝ち名乗りをあげる子、緊張で思いどうりに体が動かない子、それでも(このまま負けてたまるもんか!)と劣勢を逆転し勝ち上がる子とそれぞれでありましたが、前回大会で結果を残した子達の多くが決勝へと駒を進めていきました。
 お昼休憩を挟み試合はいよいよ三位決定戦へ、初出場でこの戦いに臨む選手も何名かいて嬉しくも不安げな表情で順を待っていました。幼年の体の小さな選手達に始まり一般部まで全9試合。
技あり、一本勝ちも飛び出し周囲からは歓声と拍手が巻き起こっていました。最後の森井、満田両選手による戦いでは胸元を腫らしながら延長に入っても決して退くことのなかった満田選手が見事勝利を収め、惜しみない拍手が送られていました。
 「只今より、決勝戦を行ないます!」
三位決定戦の興奮冷めやらぬままいよいよ最後の決勝戦へ、優勝できるのはたった一人だけ。その目標を目指して選手達は(勝つぞ!)の思いを胸に名前が呼ばれると試合場に駆けていきました。最後の戦いとくれば、ここまでの連戦で疲れた体も動くようになるもの。今まで培ってきた全ての武器と、怒涛の気合で選手達は白熱した戦いを披露していきました。
 2連覇を達成し安定した強さを感じさせる選手。市川道場と親交のある武南空手から出場した強豪選手。延長に継ぐ延長の末、体格で勝る相手に勝利した中学生男子の試合。上段回し蹴り一線、ヘッドガードの上から相手を倒した一般上級の部と周囲の注目を釘付けにしていました。
 「感動的な試合を見せてもらいとても嬉しく思いました。しかし、勝って兜の緒をしめるという言葉のように次の戦いはもう始まっています。強いと言われる選手は必ず大会後も休まず稽古に来ています。今大会の反省を活かし次の目標へ向かって頑張ってください。本日はありがとうございました!」
 閉会式にて市川師範よりご挨拶いただき、記念撮影にて大会は幕を下ろしました。
 本日は御来賓下さった先生方、朝からお手伝い頂いたスタッフの皆様ありがとうございました!そして選手、応援に来られた保護者の方々お疲れ様でした!次回大会もさらなる強さを目指して頑張りましょう!
【あとがき】
 試合後はノーサイド、お互い礼を交わして試合の感想や、まだ頑張っている選手への応援。こういった姿が多々見られ前回大会よりも心の面での成長が伺えました。自分の試合だけ一生懸命やればいい、でなく強い選手の試合を見て勉強、そして応援。そういった選手が周りの応援を背に受ける選手に育っていくのでしょう。
 家族であっても、クラスメイトであっても拳を交える仲というのは殆ど無い。厳しい空手の試合であるからこそ同志の応援が心強い武器になる。これが空手は個人競技でないと言われる所以なのでしょう。
 こうして一人が皆のため、皆が一人のためにという気持ちで頑張れば市川道場全体のレベルアップ、更なる発展に繋がっていくだろうと思いました。
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