市川道場 夏季合宿

2009年07月24日(金)〜26日(日) 「京都府京丹後市久美浜町 旅館小天橋」


7/24から3日間恒例の夏合宿が京都府久美浜町で行われました。
普段の環境とは違う、仲間たちと一緒に寝食することに胸踊らせ、約110名の参加者が集まりました。

1日目
 各集合場所に集まった道場生、早速点呼を取りバスに乗り込みました。バスの車中では自慢の歌声や一発芸を披露したり持ってきたお菓子を交換したりして、みんな大いに盛り上がり旅館への到着を楽しみにしていました。
 旅館に到着するとバスの中で、はしゃぎまくったお陰でお腹もペコペコ。作ってもらったお弁当をお腹いっぱい食べエネルギーを蓄えました。昼食を食べ終えると、旅館近くの小学校の体育館をお借りして早速合宿最初の稽古。整列し準備体操を終えると市川師範から「短時間ですが集中して稽古し明日の審査に備えてください。」とお言葉を頂き、稽古をスタートしました。基本・移動・分解と詳しく説明をしていただき稽古が進められ、後半は帯ごとに分かれ審査に向け型の稽古を行いました。
 集中し稽古していると時間もあっという間に過ぎてしまい、旅館に戻ると待っていたのは久美浜湾を眺めることの出来る展望大浴場。仲間との裸の付き合いに、ついはしゃぎ過ぎてしまう子もいましたが、長時間の移動と稽古で疲れた身体をリフレッシュしました。
 温泉を満喫した後には、お腹もペコペコ。食べるのも稽古。友達や先生に見守られながら苦手な食材が出てきた子も残さないように頑張って食べていました。
 そして、1日目の最大の楽しみでもある花火大会へ。一人に一つずつ花火セットが配られ各道場ごとに分かれて花火を楽しみました。「終わっちゃった〜」という声もちらほらし始めた時に「打ち上げ花火やるぞ〜!」の声に興奮も最高潮に。花火が打ち上がるたびに「うぉ〜!」「すげぇ〜!!」という声が聞こえてきました。花火で盛り上がった一同は旅館に戻って就寝の準備に。小さな子たちも先輩に手伝って貰いながら布団を引いて、明日のために布団に入り休みました。
2日目
 先生の「起きろー!」という声に飛び起きる子もいたりもう一回寝てしまいそうになったりする子もいましたが、全員で布団をたたんで早朝稽古の準備に。朝から生憎の雨で野外での稽古は出来なくなった為、各部屋で班長を筆頭にストレッチ・補強・型などを行いました。厳しくも優しい先輩達、小さな子達の体調も気遣いながら立派に指揮をとって早朝稽古を行ってくれました。
 そして、朝食を食べた後はいよいよ審査へ。昨日の稽古とは、また違った緊張の面持ちで開始を待ちました。市川師範から「覇気をもって、日頃の稽古の成果を見せて下さい。」と言うお言葉を頂き審査会は始まりました。今回は、中川直人1級・澤田未勇樹1級・前田凌1級の3名が昇段を受審。さすが黒帯を取ろうとするする3人、開始から気合で他の受審者を引っ張ってくれました。そして、審査も後半に進みいよいよ3名の10人組手に。黒帯を取るための最後の関門でもあるため3人も緊張した表情で10人組手に挑みました。回りの道場生たちも大声で応援し3人を盛り上げました。3人ともあきらめることなく見事に達成し惜しみない拍手が送られました。
 無事、審査会も終わり朝から降っていた雨も審査途中には止んでいたので楽しみにしていた海水浴に。いつもなら準備に時間のかかる子もこの時ばかりはすぐに着替えを済ませ海へ行くのを待ちわびていました。海到着後は、準備体操をやって準備万端。先生の「入っていいぞ〜」の声が聞こえるとダッシュで海に駆け込んでいきました。水を掛け合う子、先生に投げ飛ばされに行く子、砂浜で山を作る子、砂に埋められてしまう子とそれぞれに海水浴を満喫していました。
 海水浴を終え旅館でお風呂に入った後は、演芸会の準備に取り掛かりました。各チーム班長を中心に思考をこらして考えていました。
 食事も終わり、一般部の道場生によって演芸会の準備が進められました。師範から「強くなるためには人を楽しませるのも重要です。頑張って下さい。」とお言葉を頂き、いよいよ大演芸会がスタートしました。ご飯をたくさん食べたにもかかわらずお菓子は別腹なのか目の前のお菓子とジュースにすぐ手が伸びていました。そして演目は大宮一般部からスタート。広陵・香芝・大宮1班・大宮2班と順に演目が進められました。舞台に立つと緊張してしまうのか台詞を忘れてしまう子や少し恥ずかしそうに演技する子など、それぞれの班が練りに練った演目を発表してくれ大きな笑い声と拍手が鳴り止みませんでした。そして、全演目が終了しいよいよ各賞の発表に。「最優秀賞は…」それまで大声の鳴り止まなかった室内も静まり返り「大宮2班!!」「イェーイ!」さすがはいつも1位2位を争う大宮道場。今回は、スポンジボブを題材にした演目を行い見事最優秀賞に輝きました。そして、2日目のスケジュールも終え最終日に向け眠りにつきました。
3日目
 合宿最終日。朝食を食べた後、自分の荷物の片付けをし道着に身を包み合宿最後の稽古をするために海岸へ。海岸に着くと雨が降り始めてきましたがそこは日頃から鍛えている道場生たち、雨も波も気にせず海に入り基本稽古。最後の稽古と言うこともあり一段と気合の入った正拳中段突きが繰り出されました。その後、「波に足をとられないように気を付け、しっかり腰を落として。」と注意を頂き希望者だけ残って海の中で組手を行いました。海から上がると雨足も次第に強まり、後に予定されていた海水浴・すいか割りは残念ながら中止となりました。すぐに旅館に戻り冷えた身体を温泉で温めました。そして、昼食はカレーライスと割る予定だったスイカを旅館の方に切り分けてもらって頂きました。いつもの食事だと「先生もう食べれません…」と言う子たちもカレーライスの時はお替りをする子がいるほど大人気でした。
 そして、荷造りも終えた一行は大広間に集合し市川師範から「合宿お疲れ様でした。今回、仲良くなった人達と次に会う時に成長した姿を見せれるように各道場で稽古を頑張って下さい。」と締めて頂きました。バスに乗り込む前にお世話になった旅館の方々にお礼を言って家族の待つ奈良へと向かいました。
 今回合宿に参加出来たことに感謝し、3日間を通して学んだことを家や道場に戻って活かして下さい。
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