8月3日(月)、新大宮芝辻町の納涼祭にて市川道場の演武が行われました。 この日の為に特別稽古を含めしっかりと稽古を積んできた道場生達。本番直前のリハーサルにて、全員の呼吸、気持ちを一つに合わせいざ会場へー。 「いつも通りいこう!一生懸命やって出た失敗は前向きな失敗。皆の頑張りでカバーできる。さぁ、いくぞ!!」 と市川雅也師範より激励を頂き皆ギャラリー取り囲む舞台へと駆けていきました。 「ただ今より、市川道場の演武を行います!」 「正面に礼ッ!」「押忍ッ!」 梅雨明けを印象付ける心地良い空気を肌に感じ、いよいよ演武が始まりました。BGMがかかり会場は一段とヒートアップ。基本から型、上級者による分解から組手へと説明を交え、一人相撲でなく観る側にも解りやすい構成が徐々に辺りを盛り上げていきました。 ―やがて少年部による杉板割が始まり、 「セイヤーッ!!」 気合いと板が豪快に割れる音、周囲からの拍手が鳴り響き見事全員が成功。 指導員により行われた模範組手のあと市川典英初段によるバット二本折りが行われました。昨日までの雨によるぬかるみで威力が吸収され一発でとはいきませんでしたが、バットを5人掛かりで押さえた最挑戦にて見事真っ二つにー。歓声と惜しみない拍手が鳴り響いていました。 興奮もつかの間、すぐにクライマックスの準備がなされブルーシートの上にブロックとレンガ、その上に姿を表した巨大氷柱その数四本。楽しいお祭りの雰囲気は一転、どよめきと緊張が辺りを包みました。 演目<型ナイファンチンと氷柱四本割り>気迫立ち込める舞台にて市川師範の型が始まり周囲は息を飲みました。目の前に立ちはだかる四本の氷。ホントに割れるのか…。 型が終わり重々しく且つ力強く氷へと歩を進め、手刀がピンポイントに当たるよう調整。一呼吸おいた後ついに手が振り上げられました。 <ガシャーン!!> 手刀一閃、氷柱粉砕。最後を締め括る、豪快な割れ様を目の当たりに盛大な拍手が送られました。 夏の風物詩とも言える氷柱割が見事成功し、見とれる間もなく一同整列。最後の正拳十本突きにて演武は締めくくられました。 演武後、市川師範より 「皆さんお疲れ様でした!今日は今までで一番の出来栄えです。これで気を抜かず次のチャンスもモノに出来るよう頑張っていこう!」 とご挨拶頂き解散となりました。 演武前は明るかった空を見上げると既に真っ暗にー。 しかしそれとは対称的に道場生達の表情は自信とやり遂げた充実感で眩しく輝き放っているようでした。 |